「醤油の日の集い」

今年は、9月29日に「醤油の日の集い」が行われ、私も東京・ロイヤルパークホテルへ行ってまいりました。

 

第45回全国醤油品評会で弊社のこいくち醤油が、「食料産業局長賞」に輝き、この日、授賞式があったからです。この賞は、農林水産大臣賞に次ぐ、上から二番目の賞で、こいくち醤油は全国から5点のみ選ばれました。

 

5年前に「うすくち醤油」で受賞してはいましたが、こいくち醤油では久しぶりの受賞に喜びもひとしおでした。

 

受賞式の前は、「ステージでこけないように気をつけなくては…。」と、今思えばバカバカしいことをずっと考えておりました。それだけ、緊張していたのでしょうか。おかげさまで、何ごともなく無事に賞状をいただいてまいりました。

 

この醤油の日の集いでは、しょうゆもの知り博士功労賞の授賞式も行われたんですが、特別功労賞を受賞された、東京の近藤醸造(キッコーゴ)さんの先代社長の奥様のご挨拶には胸を打たれました。今年1月に他界された先代社長、お元気なころは奥様と二人で近隣の小学校へもの知り博士の授業に出かけられていたということです。

 

小学校の駐車場に停めた車の中で、奥様が作ってこられた弁当を二人で食べて、いろんなお話をされていたそうです。思い出を語る奥様の感極まった様子を見ていると、私も目頭が熱くなって、涙をこらえるのに必死でした。

 

お二人で素晴らしい時間を過ごされていたのだと思います。醤油の世界に50年以上も身を置かれていた方の生前のお姿の一端に触れることができて、心動かされました。

 

本当に思い出に残る「醤油の日の集い」となりました。